スケッチブックとBBQ

思考の整理をするための、便所の落書き。

野球を1年半辞めて、プログラミングとマーケティングに熱中した結果、野球が上手くなっていた話

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「野球を1年半辞めて、プログラミングとマーケティングに熱中した結果、野球が上手くなった話」

 

 

野球においてプロは存じ上げないが、アマチュア界はいくらか根性論のスポーツである。

中学生のとき、バッティングの調子が振るわなかった時、指導者から頂いたアドバイスはこれである。
「前に打て!」まず、その方法論を論理的に教えて頂きたい!

 

 

高校生のときも同様であった。打てない時は「素振りをしてこい!」空振りの練習に意味が有るのか。
大学野球の指導者も同じであった。「ピッチャーはとにかく走れ」走ることで勝てるのか?

 

 

無論、これら指導者方の経験則に従った指導を否定する気はさらさらない。現にメンタルを鍛えられた。また野球の目的が「教育」ならば、異論はない。

 

野球を辞めて1年半、以下の思考を学んだ。
マーケティングでは、事象をロジックツリーで分解・可視化し、客観的事実のもと費用対効果を分析する。
・プログラミングでは、コードを構造的に把握し、因果関係を捉える。

 

大学野球の関係で、アルゼンチンにて硬式野球をする機会を得た。
この際に、今までの野球に疑いをかけた。
まず良いバッティングをするためには、4つの能力が必要だと仮説する。


①投げられたボールを見る力
②イメージ通りにバットを操作する力
③ボールとバットの衝突するタイミングを調整する力
④強くスイングする力

 

さて素振りで身につく力は一体どれなのだろうか。④だけである。
日本において、野球少年が素振りに費やす時間は莫大である。
アルゼンチンにて一カ月野球に関わったが、素振りをする野球少年は1人もいなかった。
素振りの費用対効果は果たして高いのか疑問である。

また、
足の速さを同様に分解すると、
ストライド(歩幅)」×「足の回転数」となる。
走力をあげるために、漠然とダッシュを重ねた高校時代は何の意味があったのか。
ストライド」を大きくするトレーニングに集中した方が、費用対効果は良かったはずだ。

私がバッティングにおいて重視した練習は、「ペッパー」である。ひたすら打ち込んだ。(投げられたボールを、バットで投手に打ち返す練習)
上記項目でいう②,③の能力を高めるためである。

 

アルゼンチンにて6試合を行った。国や都市を代表した選手もいる。
17打数7安打5四球 打率は0.410 であり、現役時代よりも良い成績を残すことができた。

故に、
何故、ホームランを打てないのか。
何故、150キロを投げられないのか。
何故、ストライクに入らないのか。
全ての「なんとなく」を言語化し、因果関係をとことん究明することで、日本の野球はもっと強くなると感じた。

指導者も選手も「スポーツを科学する」事が大事であると考える。