1ヶ月間、ケツバットだけで50万円弱稼いだ話。
以前のエントリで書いた通り、私は大学2回生のころに、日本一周を1万円で達成しようとした。しかし、3日で所持金は0円になった。
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聡明な人ならわかると思う。この資本主義である日本において、無一文であることは、必然的に死を意味する。
実際に、3日目で限界の日が来た。
3日目とは、兵庫を出発して奈良に着いたときだ。その日は、猛暑日で、奈良公園の鹿も木陰でグッタリしている。
体力も気力も限界に近づいた時、突然視界が狭くなった。
150°近くあった視野が、10°前後になってしまった。
なお視野は、グングンと狭ばる。視野がペットボトルのキャップぐらいになったときである。生まれて初めて、己の死を感じた。
同時に、路上で寝泊まりしてた私が、「衣食住」の大切さを身に染みて感じた。
しかし、こんなところで、「日本一周」という挑戦を諦めたくない。
故に方法は、1つ。
何もない状態から稼ぐしかない。
ここからが、このブログで書き残したい本題である。
大阪、奈良、和歌山の路上で寝ながら感じたことは、通りゆく歩行者は、大きく4つのグループに分かれていた。
・宴会上がりのサラリーマン集団
・ガラの悪いお兄様方(4,5人)
・絵描き、詩人、大道芸人、歌い手など、芸術家
・女性2人組
もしも、この夜の路上で、「一本100円でケツをしばけるサービス」があったら、ひょっとすると稼げるのでは。と考えた。これには、いくつか根拠があった。
予想は的中した。彼ら彼女らの行動は以下の通りである。
・サラリーマン集団は、部下がガヤとなって、上司であろう中肉中背の中年男性が、私のケツを勢いよくシバく。更に、その中肉中背は、気前よく紙幣を差し出す。
・ガラのわるいお兄様方は、私のケツを、シバきにシバく。平気で1人500円は出す。
・芸術家も同様に、力みのないフォームで私のケツをしばく。そして、私のすぐ横で、よく分からない芸を始める。
・女性2人組は、私のケツを叩くと同時に、撮影会を始める。
さて、根拠とは、彼ら彼女らには、それぞれ順に、以下の欲求があると仮説づけたからである。
・尊厳欲求(部下を連れている上司)及び、それを満たさせたい部下
・自己顕示欲
・承認欲求
この体験から学んだことは、
人が求める価値を正しく捉えることが出来れば、価値創造延いては、マネタイズは可能であるということ。
逆に言えば、いくら技術があったとしても、需要がなければ、価値はないということを学んだ。